テーマ

ELMARIT-M 28mm F2.8, Kodak Tmax400, Leica M6

来年に展示をやるぞ、と心に決めたので、さて自分の写真を見直す意味でも ZINE を作ってみようと思い立ちました。
一冊の写真集となるので、ある程度は一つのテーマなりカテゴライズしたりの作業が必要になるのは、膨大な数の写真からセレクトするという意味からも分かっています。
でないと 1000 ページあっても足りません ( 笑 )

以前に展示をした時にも思った事ですが、僕の写真にはテーマらしいテーマがありません。
スナップ写真とはそういう物だと思っている所為なのですが、これらに後付けでテーマやカテゴリーを与えるのは案外とシンドイものなのです。
最初からテーマを持って撮っていたりするなら、それほど悩む事もないのでしょうが、無作為に撮った写真に後からテーマを与えるのは「違う」気がするのです。
何枚かを眺めているうちに見えて来るようなテーマなら良いのですが、そうでないなら、多分そうではないのだろう、と。
考え過ぎなんでしょうかね。

何れにしても展示までに色々と決めなくてはならない事がたくさんあります。
デジタルにするか銀塩にするか、プリントは手焼きかプリンターの出力か、モノクロかカラーか。
まだサイズの問題や枚数など、まさに「山積」しています。
何よりもまして、何を見てもらいたいのか、というのが大事で、それがつまりはテーマとかカテゴリーとかになっていくのでしょう。

ところで昨晩 Twitter で、僕の ZINE が欲しいという方なんているんでしょうか?と投げかけたら、即座にお二人から欲しいとお返事をいただきました。
もちろん無料でお届けするので、ご負担をかける事はないのですが、とても嬉しい出来事です。
これから掲載する写真を撮っていくので、今しばらくお時間をくださいね。

幸福

ELMARIT-M 28mm F2.8, Kodak Tmax400, Leica M6

がつがつと撮る感じが心地良いのですよ。
余計な事を考えないというのは、実はとても難しい事だったりしますが、たとえ瞬間であったとしても、そう感じる事ができるなら、それはとても幸せな事なのだと思います。

「異邦人」

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シメがこれでいいのかって話はナシの方向で(笑)

この人、コスプレのイベントでもなかったのだけど、たった一人でテレビ塔のあたりにいらっしゃった方。
周りは実に見事な「遠巻き」にして見ていたのだけど、そこはムキになっていた僕のこと、ただ一人突進して撮らせていただいた。
撮ってもいいかという問いにも頷くだけという徹底ぶり。
この出で立ちにピンクのポシェットという豪快さも素敵なコスプレイヤーだった。
ちなみに髪は緑だ。

もう2~3枚あったような気もするが、ひとまず一昨年の展示はこれでおしまい。
インスタントなポートレイトに特化した展示で、普段というか現在撮っている写真とは違う内容になっている。
人物といえばキャンディッドばかりというわけでもないんですよーというわけだ(笑)

先のエントリーにも書いたが、これだけの人たちが見ず知らずの僕に笑いかけてくれているという事実に改めて喫驚した。
上の写真は笑っているかどうかが不明であるが、少なくとも怒ってはいなさそうである。

「他者によってのみ云々」に関しても、これらの写真から最低限わかる事は「写真を撮っているときの僕は人を笑わせることができる」ということだ。
だいたいの場合において、僕は2カットから4カットくらいを撮っている。
連続してみればわかるが、やはり最初の1枚は表情が硬い。 
はっきりとは覚えていないが、僕は何らかの声をかけたと記憶している。
そのせいなのか、それとも僕の容姿が可笑しかったのか、撮影をお願いした人たちは笑顔を見せてくれている。
その事実は、少なくとも僕にとっては大切なことのように思っている。

偶然と思いつきで展示したものをお見せしたが如何だっただろう。
これらで使用したインクジェット写真用紙の「月光」グリーンラベルは、本当にバライタのような仕上がりとなっていて、モノクロが得意とされているPX5600とも相俟って、僕の暗室技術を軽く凌駕するものだったことも付け加えておこうと思う。

今のところ写真展など展示の予定はないのだけれど、また機会があればぜひ皆さんにも見ていただきたいと思っている。